ジムニー & ジムニーシエラを徹底比較
ジムニー & ジムニーシエラを徹底比較
スズキから、新型ジムニーと新型ジムニーシエラが発表されました。
軽自動車のジムニーと、普通車のジムニーシエラですが、どういったところが違うのでしょうか。
今回は、新型ジムニーと、新型ジムニーシエラの維持費、サイズ、室内、広さなど、違いを比較してみましょう。
1.サイズを比較
軽自動車と普通車で一番違うのは、サイズですよね。
ジムニーとジムニーシエラの、ボディサイズを比較してみましょう。
ジムニーのサイズ
新型ジムニーのボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mmです。
最小回転半径は、4.8mです。
他の軽自動車の最小回転半径は4.5m以下のものが多いので、一般的な軽自動車に比べれば少し小回りは聞きませんが、それでも十分に小回りは効く方です。
ジムニーシエラのサイズ
新型ジムニーシエラのボディサイズは、全長3,550mm×全幅1,645mm×全高1,730mmです。
ジムニーよりも、全長は155mm長く、全幅は170mm広く、全高は5mm高くなっています。
最近の5ナンバーサイズの小型車は、全幅が1,695mmのものが多くなっているので、幅は比較的抑えられている印象です。
最小回転半径は、4.9mと、ジムニーと0.1mしか変わりません。
普通車といっても、ジムニーと比べてそれほど大きいわけではなく、四角いボディによって車両感覚もつかみやすいので、ジムニーと比べて特に運転がし辛いということもないと思います。
2.室内の広さを比較
新型ジムニーと、新型ジムニーシエラの室内の広さを比較してみましょう。
ジムニーの広さ
ジムニーの室内寸法は、室内長1,795mm×室内幅1,300mm×室内高1,200mmです。
最近の広さを追求した軽自動車に比べると、ずいぶん狭いです。アルトよりも狭く感じるかもしれません。
ジムニーシエラの広さ
ジムニーシエラの室内寸法は、室内長1,795mm×室内幅1,300mm×室内高1,200mmです。
ボディサイズはジムニーよりも大きいですが、それは外装の違いによるもので、室内の広さはジムニーと全く同じです。
普通車としては、とても狭い部類に入ります。
3.パワーを比較
軽自動車のジムニーと、普通車のジムニーシエラですから、当然、搭載されているエンジンも違います。
ジムニーと、ジムニーシエラのパワーを比較してみましょう。
ジムニーのエンジン
ジムニーには、0.66Lのターボエンジンが搭載されています。
【0.66Lターボエンジン】
最高出力・・・64ps/6000rpm
最大トルク・・・9.8kgm/3500rpm
ジムニーは、軽自動車規格なので、0.66Lのターボエンジンで、最高出力も、自主規制値の64psに抑えられています。
ジムニーシエラのエンジン
ジムニーシエラには、1.5Lのエンジンが搭載されています。
【1.5Lエンジン】
最高出力・・・102ps/6000rpm
最大トルク・・・13.3kgm/4000rpm
ジムニーよりも、パワー、トルク共に3割程度強化されています。
ジムニーシエラを選ぶ最大の理由は、パワフルさですね。
4.燃費を比較
搭載されているエンジンが違うということは、当然燃費も違います。
ジムニーとジムニーシエラの、燃費を比較してみましょう。
ジムニーの燃費
ジムニーの燃費は、16.2km/L(WLTCモード)です。
市街地モードでは14.6km/L、郊外モードでは17.5km/L、高速道路モードでは16.5km/Lです。
ハイブリッドシステムなどが搭載されていなく、タイヤも大きく、4WD仕様しかないので、燃費はあまりよくありません。
ジムニーシエラの燃費
ジムニーシエラの燃費は、15.0km/L(WLTCモード)です。
市街地モードでは12.8km/L、郊外モードでは15.8km/L、高速道路モードでは、15.9km/Lです。
大体、ジムニよりも1割ほど燃費が悪くなっています。
エンジンに負担がかかる高速道路では、排気量に余裕のあるジムニーシエラとの差が小さくなっています。
高速道路をよく使う人は、ジムニーシエラにしておいた方が快適に走ることができるでしょう。
5.税金を比較
車の維持費で、燃費の他に気になるポイントといえば、税金ですよね。
軽自動車のジムニーと、普通車のジムニーシエラでは、かかってくる税金も違ってきます。
ジムニーと、ジムニーシエラの税金を比較してみましょう。
ジムニーの税金
軽自動車、ジムニーを維持するのにかかってくる税金は、以下のとおりです。
自動車税・・・10,800円
重量税・・・3,300円
自賠責保険・・・15,130円
合計・・・29,230円
ジムニーシエラの税金
普通車、ジムニーシエラを維持するのにかかってくる税金は、以下のとおりです。
自動車税・・・34,500円
重量税・・・12,300円
自賠責保険・・・15,520円
合計・・・62,320円
軽自動車のジムニーと、普通車のジムニーシエラでは、自動車税、重量税、自賠責保険といった必ずかかってくる費用に倍以上の差があることが分かりました。
1年間で33,090円の差があります。1ヶ月に直すと、2,700円くらいです。
1ヶ月に直すとそれほどの差ではありませんね。これをどう捉えるかは、人それぞれでしょう。
この他、ジムニーシエラの方がエンジン排気量が大きいため、オイル交換の費用が少し余分にかかってきます。
また、タイヤサイズもジムニーシエラの方が太いので、高くなると思います。
6.価格を比較
最後に、ジムニーと、ジムニーシエラの価格を比較してみましょう。
ジムニーの価格
ジムニーのグレード別価格は、以下のとおりです。
XG・・・145万8,000円
XL・・・158万2,200円
XC・・・174万4,200円
ジムニーシエラの価格
ジムニーシエラの価格は、以下のとおりです。
JL・・・176万400円
JC・・・192万2,400円
装備を比較すると、ジムニーのXLグレードが、ジムニーシエラのJLグレードに。
ジムニーのXCグレードが、ジムニーシエラのJCグレードに相当します。
ジムニーシエラの方が、18万円ほど高く設定されているということになります。
7.リセールバリューを比較
リセールバリューとは、車を売る時、新車価格の何%で売れるのかという指標です。
売る時に、新車価格に対して高い割合で売れる車は、リセールバリューが良い。と言います。
ジムニーと、ジムニーシエラでは、リセールバリューが結構違うので、比較してみましょう。
ジムニーのリセールバリュー
ジムニーは、リセールバリュがーとても良いことで知られている車です。
新車価格に対して、何割程度で売れるのか。という目安を紹介します。
1年落ち・・・90%
2年落ち・・・85%
3年落ち・・・80%
4年落ち・・・70%
5年落ち・・・60%
7年落ち・・・40%
10年落ち・・・30%
15年落ち・・・20%
普通の車では、10年落ちでリセールバリューは10%程度、15年落ちだとほとんど値段がつかないことが多いのですが、ジムニーは、古くて走行距離の伸びている車でも、それなりの価格がつくことが特徴です。
ジムニーシエラのリセールバリュー
ジムニーシエラのリセールバリューは、悪いわけではないのですが、ジムニーに比べると劣ります。
新車価格に対して、何割程度で売れるのか。という目安を紹介します。
1年落ち・・・80%
2年落ち・・・75%
3年落ち・・・70%
4年落ち・・・60%
5年落ち・・・45%
7年落ち・・・35%
10年落ち・・・20%
15年落ち・・・10%
ジムニーに比べると、10%程度劣るかな。という印象です。
いくらで売れるのか。というのは、当然ながら走行距離や車の状態によって大きく変わってきます。
ここで紹介した目安は、標準的な状態、走行距離(1年1万キロ程度)の場合です。
ジムニーの方が、元々の価格が安く、リセールバリューが良いので、最終的な負担額は抑えられます。
8.タイヤサイズを比較
ジムニーと、ジムニーシエラでは、タイヤサイズが異なります。
ジムニーと、ジムニーシエラのタイヤサイズを比較してみましょう。
ジムニーのタイヤサイズ
ジムニーのタイヤサイズは、175/80R 16インチです。
ネット通販サイトで調べてみると、価格は大体9,000円~13,000円程度です。
一般的な軽自動車に比べると、タイヤの選択肢も少なく、価格も高めです。
ジムニーシエラのタイヤサイズ
ジムニーシエラのタイヤサイズは、195/80R 15インチです。
ジムニーよりも1インチ小さく、幅は20mm広いタイヤが装着されています。
ネット通販サイトで調べてみると、価格は大体15,000円くらいです。
ジムニーのタイヤよりも更に選択肢が少なく、価格も高めとなっています。
特にジムニーは、オフロードを走ることも多く、タイヤの消耗は一般的な軽自動車よりも早いでしょうから、タイヤ代も考えておく必要があります。
9.納期を比較
新型ジムニーと、ジムニーシエラは、どちらも大人気となっており、現在納期がとても長くなってしまっています。
そんな中でも、特にジムニーシエラの納期がとんでもなく長くなってしまっているようです。
新型ジムニーと、新型ジムニーシエラの、納期を比較してみましょう。
新型ジムニーの納期
2018年8月現在、新型ジムニーの納期は、1年半程度になっているようです。
月間生産台数2,000台に対して、3万台程度の受注が入っているようです。
フルモデルチェンジされた車は、人気車種であれば半年くらい。ということはめずらしくないのですが、1年以上になるのはオーダーメードのような車でもない限り、そうそうあるものではありません。
今回、ジムニーは20年ぶりのフルモデルチェンジということで、メーカーの予想以上に注文が殺到しているようです。
新型ジムニーシエラの納期
更に納期が長くなっているのが、新型ジムニーシエラです。
2018年8月現在、新型ジムニーシエラの納期は、2年半~3年になっているようです。
ジムニーシエラの月間生産台数は、なんと100台だけのようです。
もはや、フェラーリやなんかよりも長い納期となってしまっています。
増産も検討しているようですが、相当大規模な増産をしないと納期はなかなか短くならなさそうです。
納期で選ぶならジムニーですが、場合によっては、中古車の方が早く手に入るかもしれません。
中古車相場が新車よりも高くなる。といった状況にもなりそうですね。
10.新車、中古車を契約の前に!
今乗っている車を下取りに出す前に、自分の車にいくらの価値があるのかを知っておきましょう。
下取り価格よりも数十万円高い値段が提示された。という例も珍しくありません。
高く売れた分グレードを上げたり、オプションをつけたりすることができます。
コメント
コメントを投稿